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現代設定 初投稿なので色々至らない点があるかもしれません。 チェスのルールは知ってても知らなくても多分大丈夫です。 ゴチャゴチャしててよく分からなくなってしまいました。 なんでこんな泣く子も黙る丑三つ時に山に入り森の奥深くを歩いているかというと、俺には集めなくてならないものがあったからである。 「ゆぅ・・・」 「ポーン子れいむ白」と描かれた、少し黒ずんだ麻袋の中からは、静かな寝息が聞こえてくる。 「さて、これで全てのコマを集めたぞ・・・」 俺は急ぎ足で山を降りる。 時々ゆっ、だのゆべっだの雑音が聞こえたが気にしない。 「あー、さみぃなあしかし」 相方の待っていた車にすばやく乗り込むと、後部座席に麻袋を放り込んだ。 後部座席には他にも「ポーン子まりさ黒」だの、「クイーンれみりゃ白」だの「ビショップみょん黒」だのさまざまであった。 「おー、集まったか!」 助手席の相方が、暖かいコーヒーを渡してくれた。 さっそく飲み始めながら、後部座席を眺める。 「おーおー、こりゃあ大量だなぁオイ」 ゆーゆーわめいてうるさいのか、相方が後部座席にゆっくり用ラムネをぶっかけておいた。 「おい!俺の車だぞ!」 あとで片付ける身にもなって欲しい。 とりあえず相方の家に着くと、二人係でゆっくりの入った麻袋を運び出した。 相方がかねてより用意していた大きな紙を敷く。 「おー、これが盤か、なかなか本格的じゃねえか」 「おい、とりあえずコマ作り始めるからな!」 相方がまずポーン子まりさの麻袋をあさり、適当な子まりさをつかんだ。 「ゆ・・・?ゆっ!なにするんだじぇ!くそじじi」 子まりさが言い切る前に、相方はコンロの上にフライパンを用意し、まりさを押し付けた。 「あじゅいのぜえええええええええ!!いじゃいいいいいいいいいい!」 子まりさのあんよがジュージューと音を立てて黒くなっていく。 「よし、とりあえずできたぞ!あとは頼む!」 俺は渡された子まりさを受け取り、盤に並べた。 そんな共同作業を続け、、相方の家にゆっくり達の悲鳴がこだました。 まあ、相方の家はクソ田舎の中にぽつりと建っているので、苦情などは心配しなくてもよさそうだ。 「おおおお、並べてみると壮観じゃねえか」 チェス盤が描かれている大きな紙に、ゆっくりが規則正しく並んでいる。 強いて言えば、どちらが黒駒、白駒なのか分かりにくいってのが欠点か・・・ まぁ、とりあえず良しとしよう。 もう日が昇りかけていた。 「よーし、じゃあお手製饅頭チェスで一戦お相手ねがおうか!」 相方が紙の真向かいに座る。 「おいいいいいいい!ばりじゃざまおだずけろぐじょどれいいいいいいい!!!」 ポーン子まりさが何かわめいている。やっぱり口も縫っておいたほうがよかっただろうか。 「捨て駒がゴチャゴチャ騒いでんじゃねえよ!」 「ゆぐっ・・・・!!!」 相方は子まりさの唇をひねり上げる。 「ゆーん、ゆ、ぐ・・・・ゆ!」 唇がくっついてよく話せないみたいだ。ざまぁ。 「なかなか賢い配置じゃないか・・・」 「じねええええええ!!!ゆっぐりざぜろおおおお!!」 「あまあまよこせじじいいいいいいいいいい!!!!」 「うわ、詰みか!?」 ゆっくりたちの罵詈雑言をBGMに、黙々とゲームを進める俺と相方。 なるほど、放置プレイもなかなかいいじゃないか。 「あ、このルークもらうわwww」 「うわー!くっそ!くっそ!!!」 俺のルークぱちゅりーに、相方のビショップありすの影が降りる。 「む・・・むきゅぅ・・・!やめて!やめてありす!こっちこないでええええむぎゅうぶっ!」 「ごべんなざい、ごべんなざいぱちゅりぃ・・・!」 ぐしゃり。 さっきまでぱちゅりーがいたマスには、泣き顔を浮かべたありすが鎮座している。 もっとも、そのありすのあんよの下には生クリームが流れているわけだが。 「まあいい・・・おらぁポーン完走だ!ルーク返せ!!!」 俺の子れいむポーンが、無事相手側までたどり着いた。 「わぁーったわぁーったwwwほらよwww」 相方がぱちゅりーの入った麻袋から一匹取り出すと、子れいむポーンの近くまで持ってくる。 「れいみゅがんばったからあみゃあみゃちょーだいね!いますぐでいいよ!」 何か勘違いしたれいむが、頭上に迫るぱちゅりーになにやらわめいている。 「むきゅうう!!そこをどきなさい!はやくうううう!!!」 ぐしゃっ。 ゆっくり達は、次は我が身だと恐れ喚く。 それが俺と相方のボルテージをどんどん高めていった。 ここからの勝負は、俺のチェスのコツがバレてしまうため割合させてもらうとしよう。 結局、最後まで残ったゆっくり達はもう廃ゆになっていた。 結果を言うとまぁ、引き分けだったんだ。 やっぱりゆっくりを使うとろくなことがないな!
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「ゆっくり、ふゆごもりするからお布団にはいってね!」 部屋には、成体まりさとれいむ 子まりさと子れいむが2匹づつ、それに赤れいむと赤まりさが3匹づついる。 暖房が一切効いていないプレハブ小屋に近いこの部屋は寒く、凍え死なないまでも ゆっくりにとっても耐え難いものなようだ。 このゆっくり一家にとって、夜はお兄さんのお布団に入ることが”冬篭り”なのである。 「お前ら布団で小便しやがったらゆっくりできなくしてやるからな!」 お兄さんにとってもこの季節はゆっくりが唯一の暖房器具 いわば共存共栄の関係が築かれている。 木の床にひいた簡素な布団に毛布と大き目の掛け布団が一枚。 親れいむは、まず赤ちゃんや子ゆっくりから布団に入れていく。 自分が入ってしまっては真っ暗なお布団の中、赤ちゃんたちが寒いお部屋に取り残されていないか わからなくなってしまうからだ。 「ゆっくちおふちょんにはいりゅよ!」 「しょろーり!しょろーり!」 赤れいむと赤まりさが男の脇の下へ潜り込む。 暖かい場所にひかれるのはゆっくりも同じなのだ。 後から入った赤れいむ赤まりさ4匹は固まってお腹の上あたりにいる。 それから子れいむと子まりさが2匹、親が入れるように気を利かせて男の足のほうへと、もぞもぞ入る。 「もーぞ、もーぞ!」 「おかーさんたちと離れて寝るのはさびしいけど、れいむたちはゆっくりしてるよ!」 成体れいむとまりさはさすがに大きいので男の体の隙間や上に乗って寝るわけにはいかない 枕の開いてる部分に寝そべって、足のほうだけ布団の中に入る。 その足にお腹の上で固まっていた赤れいむと赤まりさが寄ってきて「すーりすーり」とすり寄って寝るのだ。 これはぬくい。 部屋の中を暖めるストーブよりも、布団が直接暖かくなるというのは画期的な暖房だ。 「おい、子ゆっくりども、俺の右足が寒いぞ!」 そう言うと、1匹の赤まりさが布団の隙間をお帽子で塞いで外気が布団に入り込まないようにしてくれる。 「ゆっくりふさいだよ!」 さて部屋の電気を消すか。 紐を引っ張れば電灯は消え、部屋は豆電球の頼りない光にぼんやりとだけ照らされる。 布団の中のゆっくりにとっては真っ暗闇だろう。 zzz・・・ 「ゆえ〜ん!ゆえ〜ん!」 深夜に急に赤ゆっくりが泣き出した。 脇の下に入っていた赤れいむが、赤まりさに引っ張り出されて暖かい場所をとられてしまったのだ。 「まりしゃは、ゆっくちあっちゃかいところでねりゅよ・・・zzz」 「れいみゅのゆっくちぷれいちゅがゆえ〜ん!ゆえ〜ん!」 幸い布団の中で泣いているので、男はまだ騒音で目を覚まさない。 しかし、もしも安眠の邪魔をしようものなら男は怒り出してゆっくりさせなくしてしまうだろう。 そこで、いち早く異変に気づいた親れいむが赤れいむをなだめるために布団の奥へと潜り込んだ。 「おちびちゃん、ゆっくり泣き止んでね!お兄さんがうるさくて起きちゃうよ!」 「ゆえ〜ん、ゆっくゆっく」 成体ゆっくりの重量はそれなりにあるため、お兄さんは寝苦しそうだ。 胸の辺りに圧し掛かって、一生懸命脇の傍にいる赤れいむをなだめている。 「ゆっくりできるお歌を歌ってあげるから泣き止んでね! ゆっ♪ゆっ♪ゆっ〜♪」 赤れいむはそのお歌に機嫌を良くして一緒になって歌いだす。 「ゆ♪」 他の寝ていたお腹の上の赤れいむ2匹と足元の子れいむ2匹も目が覚めて、釣られて大合唱。 「「「「ゆっゆっゆっ〜♪ゆっくり〜♪していってよね〜♪」」」」 「うるせぇ!!」 男はあまりの騒音と胸の上の重量感で目を覚まし、親れいむの髪をひっ捕まえると 布団から引っ張り出して、壁めがけてぶん投げた。 ぶぎゅ! 口から餡子を少量吐き出しているが命に別状はない。 足元の子れいむも蹴って布団の外に追い出したが、見えなかったので熟睡していた子まりさが転がって壁にぶつかって潰れた。 「zzz・・・ゆぎっ!」 ようやく静かになる。 「ゆ・・・ゆゆ」 親れいむは布団に戻ろうとしたが、薄目を開けていた男が裏拳一閃で再び壁に激突し気を失った。 ボフッ 男が屁をこいた。 布団の中は異臭を放つメタンガスで充満されていく。 「ゆぎゃー!」 「くちゃいよ〜!」「ゆっくちできにゃい!」 「こうやって布団の温度をたもってるんだよ・・・むにゃむにゃ」 男はまったく悪びれず寝言で答える。 足元の子まりさは外の空気を吸って耐える。 「すーはーすーはー、ここはゆっくりできるよ!」 子れいむ2匹が 「まりさ、そこを代わって!」 「交代交代で息をすうんだよ!」 と言っているがまりさは「ゆっ!ここはまりさのゆっくりスポットだよ!」と言ってまったくどこうとしない。 男は少し意識があったので、布団を足元のほうへたぐりよせて そのまりさの外気を完全に遮断してやった。 ついでに、もう一発屁をこく。 大股に開いて音がしないように、なるべくまりさにヒットするように慎重に・・・ ぷすぅ〜ッ 空気が抜けるような音が男の尻からすると、足元の子まりさは息継ぎの空気口を完全に失い 「ゆぶべべべべ・・・!」と目を大きく見開いて暴れ狂う。 すーはーすーはーと呼吸をしていた、”すー”にタイミングがあって屁が直撃したのだ。 まりさは布団の外へと非難しようとしたが、多めに布団を足元にたぐりよせておいて しかも足で布団の端を丸めて押さえつけたから完全な密室がここに誕生した。 「だしてねぇー!まりさをお外にだしてねー!くしゃいー!」 ちなみに子れいむのほうは2匹とも泡を吹いて気絶している。 余計な事で意識が戻ってしまったため小腹がすいてしまった。 とりあえず、脇にはさまってる饅頭でも食べるか。 「すーや、すーや、ここはまりちゃのゆっくちぷれ・・・」 ひょい、パクッ 口から上を食べて残ったのは布団の中に捨てる。 普通は布団が汚れるからそんな事は出来ないが、このゆっくり餡に限っては ゆっくり同士が綺麗にあとかたもなく始末してくれるからだ。 甘い匂いが布団の中に広がって、半分になった赤まりさに他の赤ゆっくりが寝ぼけながら 「むーしゃ、むーしゃ」とパクつく 赤まりさを平らげると、赤れいむが他の赤れいむに噛み付かれて「ゆぎっ」と悲鳴を漏らしたが すぐに餡子の匂いをさせて全部食べられてしまった。 布団の中は地獄絵図だというのに、親まりさは相変わらずのんきに寝息を立てている。 「すーり、すーり、まりさそんなにたべれないよ・・・ぐへへ」 なんとなくジャイアンパンチを顔面にお見舞いしておいた。 顔面が陥没するあれだ。 むぎゅー! 「ゆゆゆ・・・ゆっ?ゆゆ?」 親まりさは何が起こったかわからず、目をぱちくりとしている。 男は寝たフリをしてスルー。 朝、赤ゆっくりが男の寝返りで全滅していて、子れいむと子まりさも1匹づつ死んでいたが 「冬越えとはこういうもんだ」 の男の一言で親ゆっくり達は納得した。 餡子の遺伝にも冬越えは大変なことだという情報が受け継がれているからだ。 言いながら朝食に、生き残っていた赤れいむを食べてるわけだが 飾りを髪ごと引き抜いてるからわからないらしい。 「やめちぇね!ゆっくちたちゅけてね!みゃみゃー・・もっとゆっくちしちゃ・・・」 「夜までに赤ゆっくりを作っておけよ!」 そういい残して、半透明のポリ製ケースに親ゆっくりと子ゆっくりを生ゴミを放り込んで蓋を閉じる。 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ 作者:まりさ大好きあき
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「ふふふふふ・・・ついに完成したぞ! ゆっくリミッター解除装置!」 解説しよう! ゆっくリミッターとは、ゆっくりの能力を押さえつけている餡子型セーフティシステムである。 あらゆる生物にリミッターが存在し、人間ならば本当に最大の力の2,3割しか使えないように制御されている。 そして、ゆっくりはリミッターによってその能力の99.7%を封じられており、それゆえに貧弱なのだ。 もし、ゆっくりの普及した現代社会でこのリミッターを外部からの簡単な刺激で外すことに成功すれば、それはもはや兵器である。 私はそれに成功したのだ! 幾多のゆっくりの犠牲の上に成り立ったさいこうのゆっくリミッター解除機。 世界の混乱と混沌の時代を夢に見ながら、私は最高傑作に起動を命じた。 程なくして、彼の秘密基地周辺のゆっくり達に変化が表れた。 目覚めてしまった餡子に秘められた可能性・・・彼女達はそれを意識することなく使い、周囲の人間どもを傷つけることだろう! さあ、お前達を抑圧し続けてきた人間どもに復讐してやるのだっ!! その頃、男の研究所のある町の各地でゆっくりに関連する事件が・・・ 「ゆゆっ~! おそらをとんでるみたい!」 このれいむは何の気なしに跳ねてみた瞬間、信じられないほどの跳躍力を発揮してなんと70mも飛び上がってしまった。 今まで体験したこともないほどの圧倒的な浮遊感。しばし初体験に酔いしれていたが・・・ 「ゆゆっ! ゆっくりおちるよ!?」 飛べば落ちる。羽ばたきでもしない限り地球上では当たり前のことである。 はるか下方の地面めがけてれいむはゆっくりしていない速さで落下する。 「ゆっくりおちないでね! ゆっくりしてね!?」 落下する。 「ゆっくりできないよ! ゆっくりしてよー!?」 落下する。 「ゆ゛っ・・・」 そして、飛び散った。 あるゆっくりみょんは前に勢い良く跳躍したところ、いつもの100倍以上もの距離を一気に進んだ。 いままでの自分では考えられないほどの疾走感、他のゆっくりどころか人間までもすいすい追い越して行く優越感。 顔に感じる風圧がかなり痛いものの、それを差し引いても余りある快感だった。 「ちんぽ~?」 ふと周りを見ていれば自分以外のゆっくりも一緒に凄い速さで疾走している。 速い速い!信じられないほど速い! 気がつけばみょんを先頭にして、20匹近い集団になっていた。 「「「「「ゆっくりしてるよ~!」」」」」 「ち゛っ・・・!?」 が、50mもの距離を浮いた状態で移動するため方向転換ができない。 そんな状況であるにも関わらず、突然目の前に一台のトラックが止まった。 激突する、潰れる。 「ゆっぎぢどまっでね~!?」 激突する、潰れる。 「ゆっくぢちたいよー!?」 激突する、潰れる。 「ゆっくりでぎないいいいい!?」 ほんの10秒足らずの間に20匹近い集団は自滅した。 あるゆっくりまりさは這いずって移動している際に加速し、摩擦で体の半分を失った。 あるゆっくりありすは勢い良く射カスタードした拍子に出しすぎて干からびた。 あるぱちゅりーは勢い良く振り返った直後に自分の髪が顔にめり込んだで死んでしまった。 あるれいむは子どもを出産する際に勢い良く子どもを飛ばしすぎて受け止めようとしたつがいのまりさともども殺してしまった。 あるれみりゃは頬を膨らませようとした際に勢いを付けすぎて頬が破裂した。 あるありすの夫婦はすりすりの摩擦で頬を失い、ぺにまむも摩擦で消滅してしまった。 事態を把握した男は、何も言わずに解除装置を止め、リミッターの再設定装置を起動させた。 男は、ゆっくりの強度の問題を完全に失念していたのだった。 男が再設定装置を起動する少し前、男の研究所近くのある虐待お兄さんの部屋にて。 「「ゆえーん! きょわいよー!」」 「やあ、僕は虐待(ry」 「「これで満足か、虐待厨?」」 「!?」 目の前で両親を嬲り殺されて、絶望で顔をゆがめていた2匹の赤ゆっくりに異常が起きた。 突然の態度の変化。しかも、これから虐待されると言うのにあまりにもふてぶてしい。 予想外の事態に虐待お兄さんはたじろいでしまった。 「こんなちっこいのでも予想外の態度を取られると怯むなんて、おおへたれへたれ」 「ゆっくり虐待していってね! せいぜい頑張って虐待していってね!」 「な、何なんだよ・・・お前らはっ!?」 赤ゆっくりの豹変に驚いた男は壁に張り付いて、問いただす。 が、2匹は不敵な笑みを浮かべて男を見つめるばかり。 しばし、そうやってにらめっこを続けていたが、沈黙に耐え切れなくなったお兄さんが赤ゆっくりを潰すべく動いた。 「くたばれ・・・!?」 「おお、遅い遅い」 「ゆっくりしていってね!」 が、かわされた。いとも簡単に、それも赤ゆっくりに。 お兄さんの表情は恐怖に染まり、怯えた目で2匹を見つめる。 相変わらず不敵な、そしてふてぶてしい笑みを浮かべている。 「な、なんなんだ! お前らぁっ!?」 「ゆへっへっへ・・・まりさ達は異次元世界“ガ・ヴァン”の思念体で名をゆっくりと言うんだよ!」 「れいむ達はこの世界を手中に収めに来たんだよ! ゆっくり理解してね!」 「わ、訳わかんねえよ・・・!?」 突然の常軌を逸した発言に困惑するお兄さん。 しかし、2匹は彼の様子を気にも留めずに話を続ける。 「まりさ達思念体は思念体のままだとこの世界に干渉できないから仮の肉体を作ったんだよ!」 「それがこの子達なんだよ! ゆっくり理解してね!」 「でも、肉体の操作に慣れていないし、強化も間に合ってないからからまりさ達が本当の力を発揮できるようになるのは7万年後なんだよ!」 「それまではゆっくり虐待させてあげるよ! ゆっくり感謝してね!」 「「さあ、嬲りなさい!」」 そう言うと2匹はふんぞり返ってどこか誇らしげな表情を浮かべる。 動く気配は無い。なら今の内に潰そう・・・お兄さんがそう考えた瞬間、2匹が突然巨大化し始めた。 徐々に、だが確実に、赤ゆっくりは大きくなっている。 常軌を逸した2匹の奇行を前に戦意を喪失したお兄さんは急いで部屋から逃げ出した。 数分後には男がリミッターを再設定したことで普段のゆっくりに戻り、お兄さんは無事赤ゆっくりを虐待できたとさ。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ ・・・・・・なんじゃこりゃ? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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※使い古されたテンプレを用いています。 「ゆっくりしていってね!」 家に帰ると下膨れの生首がいた。黒い帽子をかぶり、金色の髪をした全長が三十センチほどのそれは跳ねながら私の方 へと寄ってきた。生首が跳ねながら寄ってくるのは出来の悪いホラー映画のようで、滑稽でもあり恐ろしくもあった。 「おにいさんはゆっくりできるひと?まりさはおなかがすいたよ。ゆっくりごはんをよういしてね!」 生首が何かを言っていたが、私はドアを閉めてその場を立ち去った。 「そりゃゆっくりだな。間違いない。」 友人は私が持参した安い酒を注ぎながら自信ありげに言った。あの後私は謎の生命体がいる部屋に入る気になれず に友人宅を訪れた。 「知っているのかい。」 「今の時代にまだ知らない奴がいる方が驚きだ。新聞でもゆっくりの被害について散々取り上げている。ほら。」 渡された新聞には確かに生首らしき生き物の写真が載っていた。悪夢は現実だということに戸惑う私をあざ笑うかのよう に彼は続けた。 「ゆっくりというのはなぜか生きている饅頭だ。見た目は人の生首だが中身は餡子が詰まっていて、 人間の言葉を話す。時々食料や住処を求めて人里に出没するそうだ。新聞も読んでいないようだし、 お前もゆっくり対策をしていないんだろう。」 「どうすればいいと思う。」 「普通の人なら踏み潰して黙らせてからゴミに出すな。」 あっけらかんと友人は言った。確かにセイブツではなくナマモノであるならばそれは正しい判断だろう。説明が本当である ならば外から入ってきたそれらは落ちた饅頭に等しい。食べようと思えば食べれるだろうが、無理して食べるほどのものでも ない。でもあれを踏み潰すとなると気が引ける。口をふさいでもゴミ捨て場で暴れられては困る。殺すのは別にかまわない が衛生的で安全なゴミへの出し方はないだろうか。 私の考えがゆっくりの殺害方法へシフトしていったとき、再び友人が喋り出した。 「そういえばゆっくり処理機でもう使わないのがあったな。お前にやるよ。」 友人は手にしたお猪口に酒を注いだ。口元が邪悪に歪んでいる。おそらく、笑っているのだろう。正直、彼の こんな表情を見たのは初めてだった。 「………サンキュ。持つべきものは友達だな。」 友人からゆっくり処理機を受け取った後、家路をたどりながら思った。あれはお猪口ではなく口を針金で固定された ゆっくりだったと。今頃あれはアルコールで混濁した意識の中彼に何をされているのだろうか。 家の戸を開ける。 「ここはまりさのおうちだよ!しらないおにいさんはゆっくりでていってね!」 やはり夢ではなかった。部屋の中には生首の饅頭がいた。最初は不気味に思えた生首も今となっては処分に手間の かかるゴミとしか思えない。 「ここでゆっくりするならたべるものをもってきてね!まりさはかんだいだけどゆっくりしてたらおこるよ!」 無視して部屋の中を調べる。本棚から本がこぼれていたりゴミ箱が倒されたりしていたので、片づけておく。 「おそうじしてくれているんだね。でもはやくたべるものをもってきてね!そうしたらまりさのめしつかいにしてあげるよ! こうえいにおもってね!」 元々物が少ないせいかゆっくりの被害はあまりなかった。ゆっくりの届くところには缶詰しかなかったため、食料も 無事だった。窓から逃がしてもよかったが、他の人に迷惑をかけたらいい気分はしないのでここで処分することにする。 友人からもらったゆっくり処理機は透明な箱だった。ただし、上の面だけは鉄でできており、ハンドルの付いたネジが 飛び出している。使い方は一目見て理解した。 ゆっくりを捕まえて箱の中に入れる。 「ゆ?せまいよ!ここじゃゆっくりできないよ!はやくだしてね!」 ゆっくりがわめく。五月蠅い。私はハンドルを回していく。天板がゆっくりと降りてくる。 「はやくだしてっていってるでしょ?わかんないの?ばかなの?」 まだ自分の立場が分かっていない。はやる気持ちを抑えながらゆっくりとハンドルを回す。 「ゆっ?おかしいよ?てんじょうがおちてくるよ!ゆっくりさせてね!ここからだしてね!」 やっと気づいたようだ。大丈夫、すぐに殺したりはしないよ。そこで好きなだけゆっくりさせてあげるよ。死ぬまで。 心臓の鼓動が高ぶり、熱い血が体中を巡っていることが分かる。 「ゆぐーっ!ゆぐーっ!」 体を膨らませて必死で抵抗している。どれだけ膨らんでも押し返せるわけないのに。ああ、なんて可愛いんだ。 「うううぅぅぐるじいいいいぃぃだずげでぇぇ」 だんだんとゆっくりの形が歪んでいく。箱を倒して表情を見る。ゆっくりは涙を流しながら助けを求めるような眼をしていた。 ところどころ皮が裂けて、中身の餡子が見えている。そんな眼で見るなよ。もっと苦しめたくなっちゃうだろ。 「いばならゆぐじであげるよ………ゆっぐじだずげでね………」 この状況で助かると思っているんだ。あっけなくちゃつまらないからね。ゆっくり、ゆっくりといじめてあげるよ。 私はゆっくりを放置して戸棚へ向かうと、マッチを手に戻ってきた。 「ぐひゅー………ぐひゅー………」 もはや息も絶え絶えといったところだ。私は火をつけたマッチをゆっくりを潰している鉄板の上に落した。 「ぐぎいいいぃぃぃぃぃぃ」 ゆっくりの絶叫が響く。まだまだ元気いっぱいだね。ゆっくりしていってね。 「ぐぐぐ………げぶっ………ごぼっ…どぼじで…ごんな………」 餡子を吐き尽してゆっくりは動かなくなった。そろそろ夜が明けようとしていた。当初の目的を忘れ一晩中ゆっくりの相手 をしていたようだ。 「どうしてこんなことするかって?」 私はゴミになったゆっくりに向かって言った。 「予想以上に君が可愛らしすぎたんだ。」 朝の陽射しの中、私は友人の笑みの意味が分かった気がした。 終 後書き 「万能お兄さん」の人に憧れて書いてみた。 SS書くのって難しいと痛感した。 お目汚し失礼いたしました。 このSSに感想を付ける
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リアルに吐くゆっくり ゆっくり魔理沙がうろついていたので、お菓子を与えて手なずけてみることにした。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 もっ、もっ、とお菓子を口いっぱいに頬張り、幸せそうな表情だ。 「かわいい帽子だね」 「まりさのたからものだよ!」 得意げに頭を反らせて、ゆっ、ゆっ、と体を揺らす。 「ちょっと僕にも、かぶらせてもらえないかな」 「ゆゆっ!?」 相当大事にしている帽子らしく、ゆっくりは戸惑った様子でしばらく思案していた。 そこで、懐からさらにお菓子を取り出して、ゆっくりの目の前に放り投げた。 「ゆっくりー!」 顔を輝かせ、夢中でお菓子をガサガサと貪り始める。 その隙に、帽子を取り上げた。かぶってみると、結構ブカブカだった。草や土のにおいがする。 「ゆうう!!? まりさのぼうし! かえしてね! かえしてね!」 口の周りにお菓子のカスをつけたまま、足もとにモチモチとまとわりついてくるゆっくり。 「それはまりさのぼうしだよ!はやくぬいでね!」 とりわけ、自分以外に帽子をかぶられているのが気にかかるらしい。 しつこく何度も僕の頭の帽子に飛びつこうとしてくる。 「もうちょっとゆっくりかぶらせてもらえないかな」 僕は言ってみた。すると、 「ゆっ…!?……!! ゆっ、ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくり魔理沙は飛びつくのをやめた。 さすがに名前だけあって、ゆっくりさせてほしいと言うお願いは無下にできないようだ。 ゆっくりは僕を見つめたまま、ジッとしている。正確には、僕のかぶっている帽子を見つめたまま。 しかし、三十秒もすると、ゆっくりはタラタラと汗をかき始め、やがて焦れたような表情を浮かべてモゾモゾとしだし、 とうとうまた飛び跳ね始めた。 「そろそろかえしてね! それはまりさのぼうしだよ!」 そこでまた僕は言う。 「そんなに急かされたら、ゆっくりできないよ」 「ゆゆぅ!? おにいさん、ゆっくりしていってね!!!」 何度もこのやりとりが繰り返された。 そのうちに、ゆっくり魔理沙は、どんどん落ち着きがなくなっていった。 最初のうちは三十秒ジッとしていられたのに、今はもう五秒と静止していられない。 「ゆっ……!ゆっ……!」 と体をよじって、もどかしそうに転げまわる。 体中をムズムズモゾモゾする感触が這いずり回って、相当不快なようだ。 どうやら長時間帽子をかぶらないでいると、禁断症状のようなものが出るらしい。 「おにいさん、まりさのぼうしをはやくかえしてね!」 体を地面に擦りつけたり、木にぶつかってみたりして、なんとかムズムズモゾモゾを紛らわそうとしながら、 ゆっくりは言った。 なんだか楽しくなってきてしまった。そこで僕は言った。 「よし、返してほしかったら、ここまでおいで」 僕はゆっくりを置いて駆け出した。 「ゆうぅぅぅ!? まりさのぼうし! がえぢでえぇぇぇぇ!!」 振り返ると、ゆっくりが必死で跳ねてくるのが見える。だが、そのスピードは人の走りには到底及ばない。 五分ほど軽く走った後、僕は立ち止って、ゆっくりが追い付くのを待った。 その五分後、息も絶え絶えにヨロヨロとゆっくりが現れた。 「ぜぴゅー、ぜひゅぅ、ひゅっ、ぴひゅぅ、ゆっ、ゆっぐりぃ……」 だらしなく口から舌を垂らして僕の前まで来ると、ゆっくりはベッタリと顔から地面に貼りついて、起き上がれなくなった。 疲労の極みにあるようだが、そのおかげで禁断症状の方はだいぶ紛れたようだ。 「よく追いついたね、約束通り、帽子は返すよ」 「ゆっ…ユゲフッ、ほんと!?」 起き上がり、喜びの表情を浮かべるゆっくり。 「でもちょっとトイレに行きたくなっちゃって。済ませてくるからちょっと待ってね」 「ゆゆっ、はやくしてね!!」 僕は適当な茂みを探すと、そこにゆっくり魔理沙の帽子を置き、その上にしゃがみこんで、大きい方をブリブリっと やらかした。そして、帽子のヒラヒラしたフリルの部分を適当に破ると、尻を入念に拭いて、適当に帽子に巻きつけた。 スッキリした僕は、動けないゆっくりのところまで戻ると、抱きかかえて帽子のところまで連れて行ってやった。 帽子を見た時のゆっくりの表情は忘れられない。 「ゆうううううう!!? まりさのぼうしがあああ!!どうぢでこんなことするの゛おおおお!!?」 悲痛な叫び声をあげて抗議するゆっくり。 「いやあ、手近に紙がなかったもんで。ごめんね。じゃ、またね」 ゆっくりを地面に下ろすと、僕は言った。 「おにいさん、いかないでね! まりさのぼうしをなおしていってね!まってねまってね、ゆっくりしていってね!! 」 立ち去ろうとする僕を見て、取り乱したようにゆっくりは叫んだ。 ゆっくりが必死に僕を帰すまいと叫んだ理由はわかっている。 ゆっくりには手がない。だから、物を運ぶ時は、口を使う。 つまり、ゆっくりが帽子かぶるためには、帽子の上に乗っているものを、口に入れなければならないということだ。 そうしなければ、やがて疲労も癒えてきて、また禁断症状に苦しまされることになる。 「お゛に゛い゛さんい゛がないでえ゛ええええええええ!! ゆ゛っぐり゛いいいいいいいい!!!」 あたりにゆっくりの絶叫がこだました。 (↓この後、スカトロ描写あり。まあ大したことないと思うけど、嫌な人は引き返すが吉) 僕はしばらく歩くいて帰った振りをすると、ゆっくりがこの後どうするのか見るために、再び見つからぬよう茂みのとこまで コッソリ戻った。 ゆっくりは、まだ帽子の前でためらっていた。 僕が茂みに戻ってきてからもだいぶ長い間、帽子の前でまごついていた。 僕は草むらの陰で静かに様子を窺っていた。すると、ゆっくりがピクリ、と一つ震えた。 「ゆっ」 その五秒後、今度はピクン、ピククンと二つ震えた。 「ゆっ、ゆゆっ」 禁断症状が始まったようだ。やるしかない。ゆっくり魔理沙に悲壮な決意の表情が浮かんだ―― 「ゆぉれれれれれれっ、おれれっ、ゆっ、ろろろろろろろ」 ゆっくりが嘔吐する音である。 「ゆろろぉ、ろっ、ろぉっ、ぉ……………お゛っ! お゛ろおおれっれええれれれれれれ」 詳細な描写をするつもりはない。僕も見ていて吐きそうだった。 しかし、ゆっくりは諦めなかった。何度も嘔吐を繰り返し、モチモチだった体がしおしおにしぼんできた程だったが、 とうとうブツの撤去に成功した。匂いと、布地にしみついた茶色いシミはさすがにどうすることもできなかったが。 帽子のへりを体でズリズリとせり上げ、その下に体を潜り込ませて、なんとかかぶることができた。 「ゆっくりー!」 汚れに汚れ、頬がゲッソリこけてしまったゆっくりだったが、達成感に顔が輝いていた。 どんなに汚れてしまっても、どんなに耐えがたい匂いがしても、帽子はゆっくり魔理沙の大切な宝物なのだった。 よくやったな、ゆっくり。僕は涙ぐみさえした。明日はご褒美にもっといっぱいお菓子をやろう。 もっとも、今度会ったら逃げられてしまうかも知れないけれど。 翌日、ゆっくり魔理沙は自分から僕の元へ現れた。昨日、あの後、巣に帰ったはいいが、一緒に住む家族たちに追い出されて しまったのだ。ゆっくりは非常にきれい好きな生き物なのである。 巣に入りたかったら、帽子を捨てろと言われ、宝物を捨てるなんてことは当然できず、 ゆっくり魔理沙は一人ぼっちで、夜露に濡れながら、涙を流しながら、悪臭に耐えながら、夜を明かしたのだ。 そして今は冬。巣に蓄えてある食糧がないと、ゆっくり一匹では生きていけなかった。 背に腹は代えられず、こうして僕のもとにお菓子を貰いにやってきたのだ。 「ゆっ、ゆっくりしていってね!!!」 帽子を取られないように、僕から距離をとって、おどおどしながらゆっくり魔理沙が言う。 そうかあ、こいつにはもう僕しかいないのかあ。そう考えると、独りでに頬が緩んでいくのを抑えられなかった。 おわり このSSに感想を付ける
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(*)お兄さんがゲスです。 「おにいさんおかえりなさい!れいむのゆっくりぷれいすへようこそ!」 男がくたくたになって家に帰り着き、後ろ手で扉を閉めると男の前にゆっくりれいむがすりすりと靴箱から出てきた。 男に喋る饅頭を飼う趣味はない、つまりれいむはこの男の住居に無断で入り込み、おうち宣言をしたことになる。 しかし男はなぜれいむがここにいるのか不思議がるでも追い出すでもなく、目の前のれいむにゆっくりと近づくと、やさしく頭をなでた。 「ゆっゆー!もっとなでてね!」 れいむはバスケットボールサイズの健康な成ゆっくりのようだ、髪の毛の色つやは申し分ないし 目も透き通っている、男はれいむの脇に腰掛けると、身ごもっているのかを聞いた。 「そうだよ!れいむのなかにはかわいいあかちゃんがいるよ!」 胎生型にんっしんをしているようだ、男はなんとなくれいむに気づかれぬよう 廊下の奥のパソコンのおいてある部屋を盗み見た、れいむ以外のゆっくりが居る形跡はない、旦那役が居ないのだ。 饅頭の機嫌を取っても空しいだけだ、男は旦那の所在を聞いた。 れいむの夫であるゆっくりまりさはゆっくりの中でも賢かった、しかしれいむがにんっしんしたすぐ後 人間のおこぼれに預かろうと焼却炉の中の生ゴミをあさっていたところ、炉の扉が閉められかえらぬゆっくりとなったのだ まりさが最後に思った事、それは「何故、人間に迷惑を掛けていない自分が焼かれなければならないのか」という事だった 所詮ゆっくりの浅知恵などその程度の物なのだろう。 まりさは自身の体が炎に包まれ、永遠にゆっくりできなくなってなお、焼却炉が一体何のための装置なのかを理解する事はなかった。 そんなことはれいむはもちろん、男も知るよしがない。 「かりにいったらかえってこなくなっちゃったよ・・・。」 あらかた予想される社交辞令を述べて男はパソコンのある部屋へ入っていった 後に残されたれいむの頭の上にはエクスクラメーションマークが浮かぶ。 何故だ、こんなかわいそうでかわいいゆっくりには おにいさんはおいしい食べ物をたくさんくれてしかるべきだというのに、れいむはてんてんとお兄さんの部屋へと跳ねていった。 「おにいさん!れいむはおなかがすいたよ!はやくごはんもってきてね!」 男はふすまの隙間からこちらを見上げるれいむを一瞥すると 机の上にもう半年ほど転がっていたサラダせんべいを3枚れいむの前に置く。 といっても、これは一枚づつラップされているので、このままではゆっくりは食べる事ができない 体つきれみりゃがポテトチップスをパーティー開けした事があると、ゆっくりを飼っている同僚が言っていたのを思い出すと 男はれいむの前のサラダせんべいをそのままにしてみることにした。 「ゆゆ~、お兄さんはとってもゆっくりできるね!ほんとうはもっとはやくもってくるべきだったけど、れいむはかんだいだからゆるしてあげるね!」 饅頭が何と喋ろうとどうという事はない、どうせ猫や犬が喋れるようになったとしたら、年がら年中こんなことを喋っているはずだ その点で男は動物を飼っている人間が何を考えているのかよく解らないと、常々思っているのだ。 とはいえボウフラではないこの男には、もちろん純粋な青少年期があった その当時野良犬を拾い飼っていた男は「お手」や「お座り」を「原爆」「ぽん酢」と言った具合に言い換えてその犬に教えていたが。 それでもなお犬がこちらの意のままの動きをするのを見て 犬が人間の言葉を介して意志を理解する動物の優良児がごとき扱いを受けているのに無性に腹がたったものだ。 ―思えばあの頃から、俺は頭の使いどころをかなり間違えていたのかもしれないな。 男はため息をつくとテキスト編集をやめてれいむに向き直った。 れいむは文句一つ言うことなく一生懸命にパックと格闘している、ゆっくりにしては謙虚な性格だ もっとも腹が減ったので文句を言う事すら忘れているだけなのかもしれないが、にんっしんしたゆっくりは普段以上に燃費が悪いのだ。 男はれいむがまだ手をつけていないパックを開いてやると、れいむに咥えさせて、風呂ガマに火を入れた。 「おにいさん、れいむはもうねむいよ。」 ならそうすればいいじゃないか、言うまでもなく男はれいむを見おろした。 「こんなところじゃねむれないよ!ゆっくりべっどをよういしてね!」 男はため息をついてからロフトベッドに登り、れいむの脇に枕を投げつけた。 「このおふとんさんはあんまりゆっくりしてないよ!でもれいむがまんするよ!」 男は、胸くそが悪くなってしまう前に風呂に入った。 翌朝のこと。 「う゛、うまでる゛うぅぅぅぅぅ!」 男は不快な音で目を覚ました、れいむが産気づいたのだ。 案外速かったな。 男は、初めてれいむを見たときから予定していた行動に移った、会社にはメールで休む旨伝えてある。 男は、もちろんゆっくりを愛護する人間ではない。 しかし彼の今までの行動は、多少の不足はあってもれいむを少なくともそれなりにゆっくりさせている。 彼にとってはこれも、長い長い虐待の一環に過ぎないのだ。 男はれいむの裏に回って、ここのところよく使うようになった引き出しの、一番上の段を開いた。 「おにいざ゛ん、なにじでるの?でいぶぐるじいんだよ?はやぐずーりずーりじでね!」 野生のゆっくりは出産の際夫役のゆっくりが奥さんにすーりすーりして苦痛を和らげてやる 頭の回らないれいむでもそのことは遺伝子が覚えているのだろう、しかしこの期に及んで男にとってそんなものは加虐心をかき立てられる音楽に過ぎない これから幕を開けようとしてる甘美な時間、その訪れを告げるファンファーレのなのだ。 引き出しの一番上、今まで男の理性によって抑圧されてきた悪意たちが、次々と牙を剥く ピンセット、包丁、アルコールランプ、そして手動の泡立て器。 どれもこれも一見すればただの便利な文明の利器、しかし男の悪意がそれらに憑依したとなればそれは別の話だ。 「ゆ゛っ!」 男は、れいむの前に仁王立ちになった。 男が身を固めたのは白衣、そう、十匹のゆっくりが居ればその十匹全部が怨嗟の念を込めて「かこうじょ」と呼ぶ施設の職員たちの装備だ。 「おにいざん!ぞんながっごうでなにじでるの!?」 「よくもまあこんな危機感のない生き物がこの世の中を生きてゆけるもんだよな、本当に頭にくる生き物だ。」 「なにいっでるの?ばが」 「人間ってのはな、相手に合わせるって事ができる生き物なんだよ、それを仲間が何匹も何匹も何匹も殺されたってのに 一向に学習しねーでおうち宣言、飯持ってこい、ゴキブリでももっと慎ましやかに生きてるってんだよ、穀潰しが。」 れいむの顔がみるみる青ざめる、そうだ、これは罠だったのだ、安心してこんなところに飛び込んだ自分が馬鹿だった。 れいむは、何百回目かの「生まれて初めての後悔」をした。 「聞いてんのかよ、舐めやがって。」 「やべでえええええ!あがぢゃんう゛まれでぎじゃだめだよ、ごのじじいはゆっぐりでぎだいよ!」 「俺がゆっくりできなきゃどうすんだよ。」 「ゆ゛っぐりじないでにげるよ!くそじじいはぞのままじ、ゆ゛!なにずるの!?」 男はれいむを持ち上げると、手元のアルコールランプに火を点け 石綿あみを乗せた三脚の上にれいむを移した、すでに網は手では触れない温度になっている。 「おにいざん、おろじで!」 男は表情を変えることなく次の作業に移る、包丁を持つとれいむの後ろに回りこみ、後頭部にその切っ先を差し込む。 「ああああああああああああ!やべでぇええ!」 「黙れ屑が、お前がどれほど生きる価値もない生物か、今から教えてやるんだ。」 「れいぶが何かわるいごどじだならあだまりまず、おでがいだがらあがぢゃんだげは!あがぢゃん」 体に手をつけられた事で、それが体内の子供をねらった物だと思ったのだろう、しかし損な生ぬるい男ではない。 「黙れってのが解んねえのか?言ったことを理解できてねえようだな、おまえらが生きてるってだけでこちとらものすげえストレスなんだよ。」 「うぎいいい!」 れいむの頭に直径5センチほどの穴が開いた、男はそこから、先ほど取り出した泡立て器の先端を差し入れる。 「あががががあ、いだあぁ!いぎぎゃああぁ!」 妊娠のために大量のあんこをため込んだ体はれいむの意に反して非常に打たれ強い 普通のゆっくりならばショック死してしまうようなこの刺激にも、母としての体が抵抗しているのだ。 「やべでぐだざいぃぃいい、あがぢゃんだげ・・・あがぢゃんだげげげげげ」 中枢餡に達したようだ、男は口角だけをあげて笑うと、れいむのつむじの部分にピンセットの尻の部分を突き立てる、ゆっくりの出産を促すツボである。 「あがああ!だべぇえ、あがぢゃんっででぐるなあああ!」 そんなれいむの叫びも空しくれいむの産道はみるみる広がり、何も知らない赤ん坊が無垢な笑顔を浮かべながら、待望のおんもへ飛び出した、一人っ子である。 親二人子一人、幸せを甘受するにはこれ以上に似合った器はない、が、残念ながらゆっくりにそんな資格はない。 「ゆっきゅりしていっちぇね!」 「あああ・・・あがぢゃん・・・でいぶがおかあざんだよゆっぐりぢでいっでねぇ!」 愛する伴侶との待望の子供、足の焼ける痛みも頭に刺さった異物も忘れ、れいむは笑顔を浮かべた。 悪い景色ではない、あまねく生き物の母と子の交流は見ていて心が和むものだ、男はため息をついた、当然ゆっくりだって例外ではない。 しかし、ゆっくりはその普段の素行が問題なのだ、人間同士でも自分の憎む相手の幸せを破壊してやりたいという感情が沸くようなシチュエーションなど このすさんだ世の中には掃いて捨てるほど存在するが、罪に問われるためそれを実行するようなことはそうそうない。 しかし、ゆっくりをどうしようとそのような事はない、男の行動は得てしてまっとうな行動に過ぎないのだ。 「りぇいむのおきゃーしゃん、しゅーりしゅーりちようにぇ!」 「だめだよ!はやぐごごがらにげで!ごごはあっづぐでゆっぐりでぎないよ!」 「お母さんは今にんっしんの痛みで疲れているからね、そっとしておいてあげてね。」 男は口添えした。 「このじじいのいうごどなんてきかないで、さっさとにげてね!」 多少傷が回復してきたのか、濁点が少なくなってきたようだ、親れいむの言葉にうろたえる子れいむ。 そういえばお母さんは何か変だ、変な台の上に置かれている、焦げ臭いにおいもする それでも母れいむ以外を目にしたことのない子れいむに取って、それが最愛のゆっくりである事には変わりなかった。 親が足を焼かれ、おろおろとするばかりの子れいむ 「どうしてこんなことするの?」と泣き叫んでくれるのを期待していた男にとって、目の前の押し問答は退屈なものでしかなかった。 男は、ここから一気にたたみかけることに決めた。 「おいれいむ、生きて帰りたいか?」 「じねぇええ」 「おい!」 れいむの頬を叩く、子供が騒ぎ始めたがうっとうしいので気にしない。 「おうぢがえるう゛ううう!はなぜえええ!」 「わかった、そうしようか、その代わり条件がある。」 男は三脚からアルコールランプを外した、直接足を焼けばもう二度と歩き回ることはできないが こうして石綿あみを使えば、地面をすりすりとはいずって歩く程度の事はできる。 最後の最後まで望みを捨てさせないこと、それが男がゆっくりを虐待する上での信条なのだ。 「じょうけんってなに!はやくしてね!れいむはあかちゃんといっしょにかえるよ!」 「生きて帰るなら、お前のあんこを少し頂く。」 「そのぐらいだったらぜんぜんかまわないよ、ちょっとのあんこのためにしぬとおもったの?やっぱりじじいはばかだね!」 さっきまで痛みにのたうち回っていたというのにもう性根の悪い笑みを浮かべている。 これ以上なく馬鹿で救いようのない饅頭だ。 男はほくそ笑んだ、自分の頭に刺さっている物が何のための物なのか、類推解釈することすらできないらしい。 「よし、なら約束通り、後であんこを貰うぞ?」 「いいからさっさとしてね!あかちゃん!おくちのなかにはいってね、こんなゆっくりできないところからひなんするよ!」 ぺろりと舌を出して子れいむを招き入れるれいむ 怖くなったのか子れいむは「ゆーん!」と癪に障る鳴き声を上げながら母親の口の中に入ってゆく。 予想外の行動だったが、男の悪魔的な思考はここでさらなる虐待法を思いつくに至った。 「さあ!さっさとあんこをとってね!いたくしたらころすよ!」 「ああ、わかった、赤ちゃんにさよならを言っておけ。」 「ゆっ?何言ってるの?」 そして、男は実にゆっくりと泡立て器のハンドルに手を掛けた。 中枢神経が破壊されると、生物はてんかんに似た症状を発言する、意識障害、不随意運動などがそれだ、つまりけいれんである。 ゆっくりはその発現が顕著で、強い衝撃を与えられると白目を剥いて痙攣するというのはあまりに有名だ 今回男は、そんな衝撃の中でも、最強の物を、今からこのれいむに与えようとしているのだ。 「あかちゃん!おかあさんのおくちからはやくでてね!はぎぃ!きゅっ!きゅゆゆゆ、ゆいいいい!」 突如、れいむが歯を食いしばって、耳をつんざくような金切り声をあげた。 男はゆっくりとハンドルを回していた手を休め、泡立て器を引き抜いた。 母れいむの脳に当たる部分はまだ多少機能しているのか、こちらを向いて何かを訴えるように飛び跳ねている しかしすでに平衡感覚がすでに狂っているのか、飛び跳ねる方向はめちゃくちゃで、食いしばったまま開かない口の中の子供が助けを求めるくぐもった声が聞こえてくる。 「いぢゃいよぉおおお!おかーしゃん!おくちをあけちぇ!りぇいむのおめめ!みえないよぉ!!」 「いぎいっ!ぎぎっ!きゅきいぃい!」 表情を司る神経もズタズタになってしまったのだろう、普段のれいむの表情からはおおよそ予想もつかない 物理的になんらかの転換が起ように変貌してしまったれいむの表情に、男は鼻でため息をつきながら言い放った、相手にそれが聞こえているという保証はない。 それは既に男の自慰行為の範疇の出来事であった。 「俺はよく混ざったあんこが大好きでね。あばよ屑共、世の中そう甘いことばっかりじゃねえんだ、せいぜい甘くなってくれよ。」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ、ゆいっ!ゆききききっ!きゅいいいい!いいいいいい゛!!!」 男は再び、思いきり泡立て器のハンドルを回し始める。 「いーっ!いいーーっ!いぎいいい!ぎいいいいい!!」 れいむの伴侶であるまりさを焼き殺したのは、誰でもないこの男だった 二、三日前からゴミ捨て場の焼却炉の周りをうろついているまりさに目をつけていたのだった。 ゆっくりは普通単独では狩りをしない、まりさに男が訪ねたところ 家には身重の妻が居るという、そう、事は最初から男の手のひらの上で回っていたのだ。 男は、二度と開くことのない母親の口の中で泣き声をあげ続ける赤ん坊の声に耳を澄ましながら まりさの幸せそうな表情を思い出していた、母親の口の中で、器用に目の部分だけを母に噛みちぎられ泣き続ける「しあわせ」を眺めながら。 男の家の扉、犬用の出入り口のようなゆっくりサイズの扉の上に、かわいいゆっくりの挿絵の入った、こんな表札がかかっている。 「ゆっくりみぼうじんきゅうさいじょ ゆっくりしていってね!」 こんにちは、初めて書いてみました。 かわいいからこそ、殺したくなる、ぶちこわしたくなるんです。 By お前の母親
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第3話 ゆっくりたちの、実にゆっくりとした一週間 一日目 天高い秋晴れの空が広がっていた。 小春日和の朗らかな日差しを受けて、二匹のゆっくりたちは今日も元気に跳ねまわる。 ゆっくりまりさに誘われて、ゆっくりれいむは追うように魔法の森へ。 今は二匹連なって仲間睦まじく秋空を飛ぶトンボを、わき目もふらず追いかけっこ。 しっとりと濡れた露草の藪を踏み越えて、たどり着いたのは森の奥の開けた野原だった。 流れ込む肌寒い秋風は、トンボの細い体を宙へ高く吹き上げる。 「ゆー! ゆっくりしていってね!」 ゆっくり二匹の願いもむなしく、トンボは風をとらえて青く高く秋の空へ。 ぴょんぴょんと口を開いて飛び上がる二匹。だが届くわけもない。 トンボを見送るゆっくりまりさはしょげ返った表情。 口寂しいのか、茂みのクコの実をむしゃむしゃとほおばる。 そして、ぷくうと膨れ面。 「おなか空いたよ、おうちかえる!」 ゆっくりまりさの見つめる東の空は深く青みがかり、黄昏の近さを思い出させる。そろそろ暖かなねぐらに替える頃。 けれど、ゆっくりれいむは承知しない。 「まだちょっと早いから、ゆっくりしていこうね!」 遊び足りないと飛び跳ねながら訴ってくる。 まりさの傍へすりよって、その帽子のあたりにすりすりとほっぺをすりつけた。 この上ない友愛の仕草に、とろんと赤みがかるまりさの表情。 「ゆ……ゆっくりする……」 たやすく屈するまりさだった。 こうして始まった、今日最後の遊び場は生い茂るススキの野原。 人の姿も隠れそうなその場所で遊ぶ種目は決まっていた。 そう、かくれんぼ。 「ゆっくり30秒数えてね!」 目をぎゅっと瞑るまりさに声をかけて、ススキに身を沈めこむゆっくりれいむだが。 「みつけた!!!」 あっさりと見つけ出すゆっくりまりさ。 「?」 きょとんとした表情で不思議を表現するれいむにまりさはフと不適な笑い。 隠れる一帯のススキが押し倒されて道となっていることを、まりさは教えようとはしなかった。 鬼が交代となり、今度はれいむが探し回る番。 しかし、れいむの失敗を目のあたりにしたためか、まりさは中々見つからない。 ススキの下、藪の中、木陰。目に入るところを探し回ってもどこにも見当たらなかった。 「まりさ、どこー?」 太陽が山々に姿を隠し、暗がりが降り始めて、急に心細さに襲われるゆっくりれいむ。 日が完全に沈めば、野犬の群れに出くわしかねない。 「ゆっくりしないで、でてきてね!」 ほとんど涙目で森を走り回る。 「れいむ、こうさん?」 すると、意外なところからまりさの声が聞こえてきた。 そこは荒れ果てた家屋。魔法の森に暮らす数人のモノ者好きがいるらしいが、この廃屋は誰かのかつての住処なのだろうか。 廃屋の庭は伸び放題の藪になっており、その草むらから石積みブロックで囲った建造物がにょっきり顔を覗かせていた。 幅は1メートルぐらいだろうか。人が建てたらしい、しっかりとした枠組み。その傍らに一本の柱がのびて、吊り下げられていたのは錆びた滑車。だが、繋がれていただろう綱はすでに朽ち果てて残骸が絡みつくのみだった。近くに底の抜けた大きな桶が転がっているのが目に入るが、ゆっくりたちには木っ端にしか見えない。 そんな残骸よりもゆっくりれいむの興味を占めていたのは、建造物の上で得意げにふんぞり返るゆっくりまりさ。 建造物の上に渡された粗末な板の上から、まりさはニヤと不敵な表情で笑いかけてくる。 「ここを知っているのは、わたしたちだけだよ!」 その言葉に、れいむは素敵な遊び場を見つけ出したことに気づいた。 朽ちた廃屋を恐る恐る探る二匹。ソファの一つでも残っていたら、その上でとびはねて埃を払い、新たなゆっくりスペースにできるかもしれない。 そこはきっと優雅なゆっくりの一時。自分たちだけのゆっくり城。 「うっとりー!」 あらぬ方向へ躍りだした夢に、ゆっくりれいむの表情も緩みがち。 「れいむ! 明日から、ここを探検しようね!」 まりさの言葉を、喜色満面で受け止める。 「うん、やくそくだよ!」 胸躍らせるわくわくに、いてもたってもいられない。 明日からの大冒険に弾む心のまま、れいむはまりさへと弾み寄る。 大きくジャンプ。まりさの元へと飛びのった。 まりさも身を摺り寄せて親友に応える。 「ゆゆゆ……」 「ゆっゆっゆ!」 とろけそうな嬌声で、二匹は芯からの喜びを訴えあう。でも、まだ足りない。この嬉しさをあらわすには、アレしかなかった。 ゆっくり二匹は狭い板の上で、身をかがめる。 引き伸ばされたゴムがはじけるように、この日一番の見事な跳躍。 「ゆっくりしていってね!」 その頂点で放たれたのは、黄昏の秋空に響き渡るゆっくり二匹の美しい唱和だった。 陶酔の表情のまま、二匹は同時に板の上へ落下していく。 どすんと、景気のいい音をたてて板で弾むゆっくりの全身。 途端に体の下で鳴った、くぐもった音。 なんだろう。顔を見合わようとするゆっくり二匹。 だが、視線が合う間もあらばこそ、お互いの顔が大きくぶれだした。 「ゆっ!?」 めきという乾いた音が、へし折られる木の音だと気づいたときにはもう遅い。 二匹は板の下に急激に落ちこんでいく。 ぞわりと総毛立つ感覚。 次の瞬間、慣性に捕らわれた二匹の体は真っさかさまに下へ。 一瞬、見下ろした二匹の目の前には、どこまでも広がる何も無い暗闇。 まりさがのっていた建築物は、塞がれることなく板一枚で封印されていた古井戸だった。 二匹が弾んでへしおったのは、まさにその封印の板。 突き破った二匹の落下を受け止めるものはなにもない。 「ゆ、ゆっくりー!」 遠ざかる絶叫も井戸に吸い込まれて、すぐに何も聞こえなくなる。 後に残されたのは静寂。 やがて太陽はすでに山間に没して、秋の寒々とした夜気が漂いだす。 一斉に鳴き始めるコオロギの声。 何事も無かったかのように深まり行く秋の夕暮れだった。 二日目 「ゆっくり! ゆっくりしていってね!」 必死の呼びかけが、何度もゆっくりれいむを揺さぶった。 ゆっくりまりさのやけに近くからの呼び声。 ようやく目を覚ましつつある、寝ぼけ眼のれいむ。でも、まだ夜中なんだから眠らせて欲しい。 ここは見渡す限りの暗がり。 もっとゆっくりすればいいのに。 「ゆ……? ゆゆゆっ!?」 そんな思いをまりさに伝えようとして、ようやく自分の片頬を圧迫する固い感覚に気づいた。 もう片方の頬に押し付けられていたのは柔らかい感覚。 耳の近くでまりさの息遣いがして、その感触がまりさであることを確信する。 お互いのほっぺたがぴったりくっついてその体温の暖かさが心地いいのだけど、この暗がりはじめじめと蒸していて、べっとりとはりつく感触。ちょっとだけ離れたい。 でも、できなかった。前にも後ろにも動けなかい。跳び上がることも、押し付けられたまりさの圧力に遮られてしまう。 「ゆっくり離れてね!」 ゆっくりれいむのお願いに、ゆっくりまりさの体がわずかに震えた。 「動けない……!」 震えて、泣きそうな声。 どうしたのだろう。悲しそうなまりさを慰めたい。 でも、自分も身動き一つできず、ただ視線だけを走らせる。 れいむの周囲は相変わらずの暗闇だったが、闇に目が慣れてきたのか暗がりにぼうと浮き上がるまりさらしき輪郭。だが、自分を押さえつける石の感触の正体がつかめない。 ようやく視界に変化があったのは、視線を真上に向けたとき。 くっきりと、丸く切り取られた青空がはるか遠くに見えた。 太陽はまだ低いのか光が差し込むことはなく、ただ入り口付近の朧に眩しい。 れいむは、自分がどんなところにいるのかようやく悟った。 井戸という知識はゆっくりにはない。深い穴の途中にひっかかって身動きできない状況を、絶望という言葉で理解できただけだ。同じ方向を見て、ほっぺたをあわせている自分とまりさ。その両側はがっしりとした石積みが押さえ込んで身動きできない。 いや、それは幸運なことだろう。壁につっかえなければ、井戸の底へまっさかさまに落ちていくだけだ。 けれど、石積みの壁は古びているのか、ゆっくりたちが身じろぐとぽろぽろと壁面がこすれて下に落ちていく。 わずかな間に続いて、真下から響いてくる水の音。 「ゆゆゆゆ!」 ゆっくり二匹を恐怖に至らしめたのは、穴のさらなる深さよりも水で満たされているだろう、その奥底だった。 水溜りや少しの雨なら、はしゃいで遊びまわることもできるゆっくり。 だが、長時間全身が水につかれば、皮がぶよぶよにふやけて、やがては中身を水中に吐き散らすはめになる。 だから、雨の日は巣穴で家族とゆっくり過ごすのがゆっくりたちの常識だった。 今は二匹がぴったりと穴につっかえているからいいが、もし外れて水中に落ちた場合、待っているのは緩慢な死、腐敗。 「ゆーっ!」 一際高いゆっくりれいむの泣き声。 だが、果たしてこの井戸から外に届いたかどうか。 井戸の中は雫の落ちるほどが響き渡るほどの、閉ざされた静寂。望みは薄かった。 れいむの絶望が恐怖に変わる。 「いや! いやいやいやいや!」 「おちついて、ゆっくりしてね!」 取り乱したれいむに、ゆっくりまりさの声が届かない。 「ゆっくりしないと落ちるううう!」 とうとう、まりさも涙声。 その切羽詰った叫びとともに、れいむの壁に面した頬が、ずりと壁面を擦った。 ほんのわずかながらも、強烈に肌がざわつく落下の感覚。 「ゆ!」 もはや、身じろぎもできないれいむ。 「ね゛っ。ゆ゛っぐり゛じよう!」 まりさの懇願混じりの声に頷くこともできなかった。 穴の中央付近でひっかかっているこの均衡が、容易く壊れることをようやく理解する。 二匹は、ほぼ平行につっかえているが、実感まりさの方が下がり気味だった。 ただ、壊れかけた石壁が一箇所飛び出して、ゆっくりまりさの顎にぎっちりくいこんでいる。 そこをとっかりに二匹は横からの圧力で落下を免れていた。ごくわずかな幸運。 それでも、ほんの一時だけ死に猶予を与えているだけにしか思えなくて、ゆっくりれいむの喉を悲しみが突き上げる。 「ゆっ、ゆっ……!」 ゆっくりまりさも泣いていた。しゃくりあげることすら許されない、この絶望に。 どれほど悲嘆に暮れていただろう。 れいむは周囲が明るく照らし出されていることに気がついた。 日差しが高くなり、井戸の上空から一直線に差し込む光。 湿って凍えたゆっくり二匹をぽっかぽかに包み込む。 「暖かいね」 「うん」 れいむの呟きに、短いまりさの返事。 「気持ちいいね」 「うん」 相変わらずのまりさの短い返事。でもゆっくりと言葉を交わせたことがれいむは嬉しかった。 ほかほかの日向にほっこりと表情を和らげる二匹。太陽が隠れるまで半刻を要さないだろうが、一時のゆっくりを存分に味わう。 光に照らし出されて周囲の様子が明らかになり、二匹は少しだけ落ち着きを取り戻していた。 概ね、予想通りの井戸の光景。忘れ去られた井戸の中で、ほっぺをひしゃげてよりそう二匹の姿はひどくユーモラス。二匹がへばりつく石積みの壁には、ところどころ穴があいて、広がる光の領域に慌てて逃げこむ蟻やムカデ、イモリの姿があった。 れいむがその壁に向けて精一杯舌をのばす。舌に張り付く数匹の蟻んこたち。 ぺろっと飲み込んで、むーしゃむーしゃと咀嚼する。あんまり幸せな味ではなかったが、食べることができたという事実がれいむにわずかな希望を与えた。 このまま、しのいで張り付いていれば誰か井戸を覗き込む人が現れるかもしれない。そうだ、森に行こうと誘ったのはまりさ。誰かに行き先を教えていれば、家族のゆっくりや仲間が探しにきてくれるかもしれない。言っていなくても、まりさの行動範囲に魔法の森は必ず含まれる。探す目的地の一つとなるだろう。 見つけてもらえば、また存分に太陽の下でゆっくりできる! 「まりさ、あのね!」 その思い付きがもたらした希望、喜びを、ほかならぬまりさと分け合いたかった。 だが、まりさは先ほどまでの日向ぼっこの表情が一変し、またじんわりと涙を流していた。唇をかみ締め、ひっくひっくとえづく。 「まりさ、どうしたの?」 「ゆっ、ゆっぐり゛痛ぐなっでぎだ!」 二匹の重みを受ける石壁のでっぱり。そこに接したまりさの顎にうっすらと走る一筋の線。石壁に擦ってできたわずかな切り傷。 まりさの顔の影になって見えないれいむに、にわかに募る不安。 「だいじょうぶ!」 「……うん、ゆっくりしていれば治る」 実際、日向でのんびりしていれば、一日で薄皮がはって消えるだけの傷。 まりさは気丈な言葉でれいむを安心させてくれる。 それでも、自分たちを助けるために負ったその傷を、なめて労わってあげられないのがれいむには悔しい。 だから、せめて心を労わりたい。 「ここを知っている誰かがきっときてくれるよ、ゆっくり頑張ろうね!」 きっと、森に遊びに言ったことを知った誰かが気づいてくれるよ! そんな、言葉にするのももどかしい想いを口にする。 まりさはどんな表情をしたのだろう。 れいむと同じく希望の取り戻した笑顔を浮かべたのだろうか。 だが、わからない。 ほとんど次の瞬間、井戸は暗闇に沈んでしまっていた。 目蓋に残った光の斑点は、井戸から引き上げていった陽光の残滓。 あまりにも短い日差しの終わりに、わかっていながらもれいむは打ちのめされる。 黙り込んでしまったゆっくり二匹。 「ここを見つけたせいで……ごめんね」 沈黙を破ったのは闇のなかからの、か細いまりさの声。 泣きすがる、哀れみを乞う響き。 れいむは、親友のそんな声を聞きたくなかった。 心が滅入って、ついつい尻馬にのって相手を責めたくなる気持ちを跳ね除けるように叫んでいた。 「違うよ! れいむがもっと遊ぼうといわなければよかったんだよ!」 だが、空元気も、傷を舐めあうことも二人に救いをもたらさない。 それ以上何を言えばいいのかわからず、上を見上げた。 いつか現れるかもしれない仲間の姿を見逃さないよう、ひたすらに空を見ていた。 日暮れの早まる秋の空。 色合いが朱に染まる夕焼け、数刻もしないうちに夜が訪れる。 井戸の中は、すでに光一つない宵闇。 もう、ゆっくりたちが出歩ける時間ではない。 どこから落ちる水滴の音と、カサカサとはいまわる虫たちの音だけが異様に響きわたる。 「ここから出して」 「おうちかえる」 ぽつりと時折こぼれる二匹の呟き。 だが、やがてそのささやかな願いを飲み込むのは圧倒的な暗闇。 嗚咽すらも押しつぶすような静寂に二匹の存在は沈み込む。 三日目 ゆっくりれいむは家族の夢を見ていた。 藪の奥の横穴にひっそりとある暖かな我が家。 姉妹れいむたちと押し合いへし合いして遊んでいると、お母さんれいむが登場。下膨れたした顔で、「ゆっ! ゆっ!」と娘たちを叱る。 渋々寝床に入るゆっくりれいむたち。でも、少しでお母さんれいむの傍に近寄れるように動き出して、再び始まる大騒動。 結局、お母さんれいむにぴったりと全員がよりそって、ぽかぽかの体温を感じながらゆっくりと眠りについた。 ゆっくりお母さんはぷっくり膨らんだほっぺを娘たちに押し当てたまま「ゆー! ゆ-!」といつもの子守唄。娘たちを優しく眠りに導いてくれる。 絶対的な安堵を与えてくれる母親の懐。ゆっくりれいむはただ幸せな夢を見ていればいい。よだれをたらしつつ、存分にまどろみを貪る。 これ以上ゆっくりしようがないほどにゆったりとした心。 幸福に包まれて、れいむは気ままに明日を思う。 明日、目が覚めたら何をして遊ぼうかな。 最近、ゆっくりまりさとばっかり遊んでいたからたまには他の皆も入れて一日中ゆっくりするのもいいかもしれない。 あれこれ考えながら眠りへと落ちていくれいむ。 さあ、次に目を覚ませばいつもの楽しい毎日の始まりだ…… 期待に心を弾ませて目を覚まそうとするゆっくりれいむ。 だが、れいむが感じたのは、ほっぺたをぽつりと濡らす雫だった。 「冷たいよ!」 姉妹か誰かの悪戯かと、寝ぼけ眼で不満を口にした。 だが、顔全体に降り続く雫が急速にゆっくりれいむの眠気を奪い去っていく。 それは、芯まで凍えそうな秋雨だった。 現実を思い知らされる井戸の暗闇。 上を見上げれば、丸く切り取られた空はうんざりするほどに暗い雲の色。 もっとゆっくり夢をみていたかった。恨めしげに天を睨むが、れいむの髪やほっぺを叩くような雨足は弱まることはなかった。石壁からはひっきりなしに伝い落ちる雨だれ。 いつ止むとも知れないどんよりとした空模様だった。 そんな天気を眺めていたれいむは、ふと感じた違和感に小首を傾げる。 井戸の出口まで、少し遠くなったような? 「起きたなら、ふんばってね!」 必死なまりさの声に、違和感の正体に気づく。 濡れてグズグズに緩んだ頬。壁面との抵抗が極端に弱まっていた。 わずかながら、ずり落ちつつある二匹のゆっくり。 「ゆ、ゆっくり!」 青ざめてぎゅっと頬をよせると落下は一端停止する。まだ、さしたる力を込めずともふんばることはできそうだ。 だが、力を完全に抜くとすぐさま底へ落ち込みそう。 数秒足りとも力を緩められない。24時間中続く、無慈悲な義務がここに生まれた。 もはや、さきほどまでのように無防備に寝入ることはできない。 「ああああ! ゆっくりでぎないよお!!!」 ゆっくりまりさの叫びは、今のれいむの悲嘆そのものだった。 二匹、力が弱まらないようにぎゅっと口結んでふんばって、それでもぽろぽろと涙があふれてくる。 だが、これはいつまでも続く地獄ではないと、れいむは信じたい。 昨日から抱いている希望、探しにきてくれる友人や家族のことがれいむの脳裏に浮かぶ。 「まりさ、がんばろうね!」 今頃、お母さんれいむや他のゆっくりまりさたちがこの雨の中を探し回っているのだろう。 この井戸のあるあばら家は魔法の森のほど近く。 うまくいけば一日もたたず探索範囲に入る。 問題は、それまでの数日を耐えられるかどうか。 「だから、もう少しがんばろうね!」 まりさを落ち着かせるための笑顔向けて、れいむの健気な呼びかけ。 だが、まりさの表情はますますクシャクシャの泣き顔になっていく。 「ひっく……っ、がんばっても……どうせ、誰もきてくれないよおおお!」 突然の嗚咽交じりの絶叫に、びくんと震えるれいむの全身。 単なる弱音ではなく、確信をもったまりさの口調にれいむの顔から笑顔が引けていく。 変わってれいむの顔に張り付いたのは不審。 「どうして、そんなことをいうの?」 「だって……」 応えるまりさの顔は、もう雨と涙でどろどろだった。 「だって、皆には霧の湖で遊ぶと言ったんだもん!!!」 「ゆ?」 れいむの脳みそはまりさの言葉を理解しきれず、硬直する。 わかっっていたのは、霧の湖はこことはまるで反対側にあることだけ。 その意味がじんわりとれいむに染み入ってくる。 ガクガク震えだす全身。 どんどん強くなっていく。 止まらない。 体を震わしながらこみ上げてくるのは、得体の知れないふつふつとした感情。怒りか悲しみかもはや形をもたないままに沸点を超えた。 「まっ!! ま゛り゛ざあああ、なんでなの! なんでえええ!!!」 困惑、怒り、やるせなさ、感情のにごりが煮えたぎるれいむの狂乱だった。 「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめ゛んな゛ざいいいいいいい!」 わんわんと声をあげて、しゃくりあげながら謝罪を繰り返すまりさ。 昨日までのれいむなら、親友のそんな様子を見ればそっとよりそって泣き止むのを待っていただろう。 だが、もはやれいむは容赦しない。 「はやく説明してね!!!」 激しい詰問に、ひぃと息を飲むゆっくりまりさ。 「ゆっくりパチュリーやゆっくりアリスたちに邪魔されずに、れいむと一緒に遊びたかったのおお!!!」 その言葉に、れいむはいっつもまりさにくっついて離れない二匹のことを思い出す。 まりさと遊んでいると、ゆっくりパチュリーがどこからともなく這い出して、二人の後をゆっくりとついてくる。そうなれば、弾むように力一杯遊ぶことはできない。パチュリーを中心にして静かに過ごすゆっくり。 ゆっくりアリスはもっと扱いが難しい種。普段は遊びに誘っても嫌がって一緒に遊びにはいかない。だけど、諦めて他のゆっくりと遊んでいると木陰からじっとりと見つめてきて、もう一度誘わない限り一日中続くのだ。結局、お願いして一緒に遊んでもらうことになる。 だが、れいむとまりさは知らなかった。ゆっくりアリスが本当に問題行動を起こす発情期のことを。 発情期を迎えたゆっくりアリスは、無理やりゆっくりまりさと交尾しようと森や平原などいたるところを徘徊し、見つけるなり集団で襲い掛かってくる。お母さんれいむのように成熟しきった個体同士なら普通に交配する限り、時間はかかるが何度でも子を生める。だが、まだ青いゆっくりまりさにとって、無理やりの交尾は極めて危険だった。ある程度の子供が生えるものの、母体のゆっくりまりさはショックのあまりに白目をむいてそのまま朽ち果ててしまう。 凄惨を極めたのが、ゆっくりアリスの群れ全体が発情した三年前。ゆっくりまりさの集落がいくつも全滅して、やがて一斉に生まれてきた子供たちがゆっくりまりさの生息数大爆発を招くことになる。野草や昆虫たちを手当たり次第に 食い尽くすゆっくりまりさたち。ゆっくりまりさと交配しやすい種であるゆっくりれいむも数を増やして、生態系の破壊は広がっていった。その処理策として設立されたのが、ゆっくり加工所だった。 もちろん、ゆっくりたちはそんな事実は知る由も無いが、ゆっくりアリスのどこかただならぬ雰囲気は薄々と察してはいた。 結局、なぜかウマの合うゆっくりまりさとゆっくりれいむで遊ぶのが一番楽しいのだ。 でも、だからといって親友のついた取り返しのつかない嘘を許せすことができない。 大きく膨らんだ希望が、そのまま絶望の重みとなった憤り。 その熱い塊をぶつける対象を目前に見つけて、怒りが爆ぜた。 「嘘つきまりさなんて大っ嫌い!」 憤怒が、井戸の中でぐわんぐわんと鮮烈に反響していた。 「ごめ゛んな゛ざい、ごめ゛んな゛ざい、ごめ゛んな゛ざい……」 念仏のように繰り返すまりさの態度。だが、その惨めさがますますれいむの熱を吹き上げさせる。 後どれだけの時間をここですごせばいいのか。 いや、もはや助けられることすら望み薄だろう。このまま家族にも知られることなく、干乾びて朽ち果てていくゆっくりたち。げっそりと痩せて、やがては水の中へすべり落ちる。 そうなれば運命は決まっていた。ゆっくりたちの皮は水に弱い。ぐにゃぐにゃに膨らんで、皮はいずれ破れるだろう。 まず、中身が水や外気にさらされる。やがてはじまるのは腐敗。自分の体が耐え難い異臭を放ち、中から朽ち果てていく長い長い悪夢。早く意識が途絶えることをひたすらに願いながら、ゆらゆらと汚水を漂う。 おぞましい想像に、れいむの体がぞわりと悪寒に震えた。 れいむはそんな未来など、井戸に落下してから一度たりとも考えたことはなかった。 探し回ってこの家をみつける仲間のゆっくりたち。近づくとかすかなゆっくりの声が聞こえてきて、覗き込んだ先にあったのは仲間の窮地。慌てて集まる沢山のゆっくりたち。探し出されてきた長いロープが井戸にたらされ、中の二匹が ロープを噛みしめるなり一気にひっぱりだされる。外に出られたら、すぐにうち帰ってお母さんれいむを安心させよう。 それが、数分前までれいむが夢想していた未来。もう、消え失せてしまった未来絵図。 それもこれも、このまりさのせいだ。こいつが馬鹿なことを言ったばかりに全部終わってしまった。 こいつのせいで……死ぬ。 「い゛や゛だあっ! ま゛り゛ざのぜいで、じにだぐないいい!」 もうれいむは止まらない。 「ま゛り゛ざの、ばがああっ! ま゛り゛ざだげ、じね!」 「ゆっ! ゆ゛う゛う゛うううううっ!!!」 断末魔のような悲鳴を上げるまりさを黙らせようとするかのように、れいむはぐいぐいとまりさを壁に押し付ける。 「泣いてないで、落ちないようにしてね!」 れいむの棘のこもった言葉に従って、律儀に押し返すまりさ。 もう、何も喋らない二匹。 ゆっくりと、もう泣きたくなるぐらいにゆっくりと時間は過ぎていく。 井戸の中を、妖怪の山から吹き降りてきた風が入り込み、濡れた体をぞくりと振るわせた。 寒い。 隣のまりさの体温がなければ、野宿すら耐えられない季節になりつつあった。 鼻をすすりながら、懸命に押してくるまりさの暖かな全身。 それだけがれいむに温もりを与えてくれた。 だが、耳朶に届くのは嗚咽交じりの侘び。 「ごめ゛んな゛ざあああい……」 泣きすがり、許しを乞う陰鬱な声。 井戸の底とで命を預けあうまりさが繰り返す哀願に、すううと冷えていくれいむの心。 まるで、自分のほうが取り返しのつかないことをしてしまったような痛みが胸を刺す。 今はまりさだけが頼りなのに。 自分と同じ苦しみを背負う相手を一方的に責めて、自分は何がしたかったのだろう。 もう何もかも嫌になる。 「だれかぁ……はやくたすけてえ……」 見上げる井戸の上。 黒ずんだ雨雲に占められた、あいかわらずの代わり映えのない空とその向こうにいるかも知れない神様に、ゆっくりれいむはひたすら祈っていた。 だが、畜生に神はいない。 井戸を覗き込む人影どころか、厚い雲に隠れたまま太陽すら姿を見せないまま、いつしか空は夜の色に沈む。 救いは、ようやく雨足を弱めつつある丸一日降り続いていた雨。 打ちつける雨の粒も、今は優しく降りしきる霧雨だった。 だが、代わって二匹を苛むのは夜半の冷え込みの厳しさ。もはや冬の始まりと大差がない。 「ゆゆゆ……」 れいむの舌の根も凍えて言葉を吐き出せない。 もうじき初霜がおりてもおかしくない秋の日暮れだった。 凍えた体は力が上手く入らない。希望なき奮闘にも関わらず、二匹は少しずつ、井戸の底へと近づいていく。 その都度、腐ったような水の匂いが濃くなって、れいむの喉にまとわりつく。 ぶわあんと、反響するカトンボの羽音がひどく耳障り。 水際に近寄るほど濃厚に漂いはじめる死の気配。 「……い」 れいむの耳がまりさの呟きを拾う。 また「ごめんなさい」だろうか。 朦朧とした口ぶりで繰り返すその言葉に、れいむに湧き上がるのは逆に罪悪感。 「もういいから、謝らないでね!」 精一杯の優しさをこめて呼びかける。 だが、反応は予想外のものだった。 「違うのおお」 それは、半泣きのまりさのうめき。 「かゆいの、かゆいの、すっごくかゆいの……」 しみこんだ水分を枯れ果てるまで流すかのように、だらだらとこぼれ落ちる涙。 余程の痒み襲われているのか、ぶるぶると痙攣のように震えだした。 「傷が、顎のあたりが痒いいい! ジクジク、かゆいいいいい!!!」 みっともなく、幼子のように泣き叫ぶまりさ。 恐らく、患部は最初に井戸を落下したときにおった顎付近の傷。 れいむからはまりさの顔越しの位置になって、傷の様子はわからない。闇の中、懸命に舌を伸ばしている様子のまりさも、患部にまで舌がのびずもどかしい模様。よほど痒いのだろう、なおも舌を伸ばして時折えづく。 「き、きっと傷がカサブタになろうとしているんだよ。痒いけど、我慢だよ!」 少しでも前向きな言葉を口にして、まりさの気を紛らわそうとする。 けれども、まりさを襲う痒みは尋常ではないようだ。 「痒いよう、痒いよう……」 繰り返すまりさの嗚咽を聞きながら、三日目の夜はふけていく。 眠って底に滑落しないよう、唇をぎゅっとかみ締めるだけの夜は、ひたすらに長い。 中編
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FNF vs ゆっくり by robloxian 注意。この作品は元の作者の作成ではないので一応ファンメイドです。 非公式なのでずれているところもありますがあまり気にしないでください。 Round1 bf vs 成ゆれいむ 「おいにんげん!さっさとあまあまもってくるんだよ!」 「beep bop skedep bap?」 「ゆゆ?なにいってるの?さっさとあまあまもってきてね!」 「bap bop beep bep...」 「もしかしておはなしつうじにゃいにょ?あかちゃん?」 「bep」グチャ BF(boy friend) win! Round2 pico vs 成ゆまりさ 「おいくそにんげん!あm」 スパァンッ! 「俺は糞人間じゃねえ」 pico win! Round3 whitty vs 成ゆれいまり 「おい!あまあまもってくるんだよ!はやくしろ!」 「はやくするんだぜ!」 「あ”?」 グシャッブチブチグシャァァァァ whitty win! Round4 garcello vs 成ゆぱちゅりー 「むきゅ!にんげんさん、あまあまをこのいだいなるけんじゃによこしなさい!」 「甘々?甘いのはないがうまいのはあるぞ。ほれ」 「むきゅ?なにこのしろいほそながいのは?」 「タバコだ。口にくわえてすうんだ」 「わかったわ!スパァ…むっきゅげっほ!げっほえれえれぇ…」 「…」 「うっ…げほっ、げほっ…」 その妙な音を聞いてこの路地裏に来たBFとGFが見たのは成ゆぱちゅりーとgarcelloの死体だけだった… It's draw... Round5 tricky vs 成ゆありす 「あまあまよこしなさい!このいなかもの!」 「HANK?」 「ゆ?なにいってるの?あまあまもってきなさい!」 「HAAAAAAAAAAAAAAAAAAANK!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「I KILL YOOOOOOOOOOOOOOOOOOOU!!!!」 グチャグチャブチブチゴキゴキブチブチズドドドドドォォォォォォ!!!!!!! Tricky win! omake Round Shaggy&MATT vs ドゲスまりさの群れ 「ゆゆ!にんげんがふたりといぬがいっぴき!これはさいっこうのまとなんだぜええええ! さっさとあまあまもってくるんだぜえええ!どすすぱーくうってもいいんだぜええええ?」 「もってこい!×100」 shaggy「スクービー?そっちは危険だ!」 「のこのこやられにくるとはあほないぬなんだぜええええ!」グチャ shaggy「スクービー…?返事をしろ!スクービー?スクービーィィィ!!」 「そんなのいいからあまあまもってこい!すぐでいいよ!」 matt「くぁwせdrftgyふじこlp」グチャグシャドチュドゴブチャラティナランチャァァァァァァァ 「のーつさんゆっくりしてええええええ!」グチャ 「ゆっへっへ、さからうとはいいどきょうなのぜ!どすすp」 shaggy「21ノーツを喰らええええええええええええええええ」 「21ののーつなんてできるわけないのz」グチャグチャグチャグチャグチャアァァァァァァァァァ スクービー「テクテクテクテクテクテクテクテクテクテク」 shaggy「スクービー!生きていたのか!」 matt「くぁwせdrftgyふじこlp」ムダムダムダムダムダァァァァァァァ 「「「「「「「「「「ゆ”ん”や”ぁぁぁぁぁぁx!」」」」」」」」」」 shaggy matt win! omake Round2 lemon vs 食用れいむ 「れいむをかいゆっくりにしてね!すぐでいいよっ!」 「お前の肌は凍っている…」 「私が剥がしてあげよう」 「ゆ?やべでぇぇ!おはだはがさないでぇぇぇ!」 「お前を1000枚にカットして~」 「…(きれてるのにどぼじでじなないのぉぉぉぉぉぉ!?)」 「スパイスを詰めて~」 「…(もっと…ゆっくりしたかった…)」 「…まっず」 「…やっぱ饅頭にスパイス詰めんじゃなかったな」 It's draw... おしまい 選択肢 投票 すっきりー! (0) それなりー (2) つぎにきたいだよっ! (2) beep (9) スパイスを詰めて~ (0)
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ゆっくりいぢり ゆっくりをからかう ゆっくりれいむがいたので、最近思いついたいたずらをしてみようと思う。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆゆ!? おにーさんゆっくりできるひとなの!? ゆっくりしていってね!!!」 実にゆっくりらしい反応だ。こうでないと今回のいたずらは面白くない。 手に取りたるはタイヤキ、中身はクリームではなく餡子だ。 「ところでれいむ、コレがなんだか知ってるか?」 と、タイヤキを持ってれいむに見せてやる。 「しってるよ!!! とってもあまくてゆっくりできるものだよ!!!」 「じゃあ、コレの中身が何なのかも知ってるな?」 「しってるよ!!! あんこだよ!!!」 「ということはお前の仲間だな? お前は仲間も食べるのか?」 「こんなのれいむのなかまじゃないよ!!!」 「お前の中身は餡子だろう? 仲間じゃないか」 「ゆゆっ!!! じゃあ、タイヤキってれいむのなかまなの!?」 「ああそうだ。お前は仲間を食べてたんだよ。 タイヤキはしゃべれないから痛くてもやめてって言えなかったんだな。 しゃべれないのをいいことにいじめるなんて……おお、こわいこわい」 「ゆゆゆ……だいやぎざん、ごべんな゛ざい゛…… ゆっぐ……ゆっぐ……うわーん!!!」 さて、本格的に泣いたところでネタ晴らしだ。 「うっそぴょーん!!! タイヤキはタイヤキ職人さんが作るお菓子なの!!! はじめっから生き物じゃないんだよ!!!」 「ゆゆ!? おにーさん、れいむのことだましたね!!! ぷんぷん!!!」 「ほら、コレをやるから機嫌直せよ」 といってさっきまで持ってたタイヤキをれいむの目の前においてやる。 「ゆ!! いただきまーす!!! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」 「ハハハ……こんなんで幸せって、ずいぶん安いもんなんだな」 「ゆゆ!!! れいむやすくないよ!!! ゆるしてほしかったらもっとたいやきちょうだいね!!!」 結局、俺はこの日れいむにタイヤキを5個も食べさせる羽目になったのであった。 このSSに感想を付ける
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いうまでもなくこのSSのみの設定です。虐待なし。オリキャラ登場注意 幻想郷の辺境に一人の魔法使いがいた。名前はおろか性別も知られていない。 その行動を見るに、おそらくは格の低い魔法使いなのかと思われる。 その魔法使いは甘味をこよなく愛していた。なかでも和菓子を。 甘味好きが高じて、自作するまでにもなっていたが、魔法使いはとても不精でもあった。 買いに行くにせよ、自分で作るにせよ、その手間を省く方法はないかと長い間考え続けていた。 ひとつの方法として、菓子を作る人形を作ろうと試みたが、うまくいかなかった。 人形は作れたものの、納得できる品質の菓子を作らせることができなかった。 だが、この失敗からひとつの着想を得ることが出来た。 それは人形ではなく菓子の方に生命を付与するという手段だった。 そして、動物のように繁殖させるのだ。元の菓子が美味しければ、子供も美味しいに決まっている。 魔法使いは試行錯誤を繰り返した果てに、植物、動物、饅頭、大福を混ぜ合わせたような性質を持つ、まったく新しい菓子を作り出した。 魔法使いはうぉ~と叫んだことだろう。 生ゴミのような粗末な食物でも育ち、急速に殖えることができ、どのような環境化で育とうとも常に美味。夢の菓子生物が誕生したのだった。 「ゆっくりしていってね!」 生きている饅頭は生れ落ちてすぐさま第一声を放った。 なぜゆっくりなのかというと、おそらくは魔法使いのサボりたい気持ちが移りこんだ結果こうなったのだろう。 バグに近いものだったが、魔法使いはそのままにした。 来客に供された饅頭が「ゆっくりしていってね!」と言ったとしたら、面白いもてなしの趣向ではないか。 食べ物なのだからゆっくりしてくれた方が好都合でもある。作り直すのが面倒でもあったのだろう。 魔法使いはいい加減な性格だったので、この饅頭をそのまま「ゆっくり」と呼ぶことにした。 ちなみに、この原種ゆっくりは饅頭に目と口がついただけのシンプルな姿である。ハゲまんじゅうを想像してもらえればよい。 こうして魔法使いは寝ているだけでも三食甘味三昧の生活を手に入れたが、そこで欲が出てきた。 (売り物にならないだろうか?) 食物兼ペット兼家畜兼玩具として大流行するに違いないと魔法使いは安易に思い込んだのだ。 (これだけでは弱いな……) このままではただの生きている饅頭だ。なにかもうひとつ“売り”になる要素を追加したかった。 そこで魔法使いの目に着いたのが、幻想郷の歴史を綴った一冊の書だった。また、魔法使いは新聞もとっていた。 それらの書には幻想郷で起きた異変や、それを解決した巫女、弾幕合戦のことが書かれていた。 (これだ!) 魔法使いはゆっくりを一種のキャラクター商品として売りこむことに決めた。 ゆっくりを幻想郷の少女たちをかたどった饅頭にするのだ。 まず最初にもっとも有名な二人の人間を題材に、ゆっくりれいむとゆっくりまりさを作り上げた。 とにかく殖えてもらう必要があったので、れいむには強めの母性本能が付与された。 これにオリジナルの神社を守るという設定が組み合わさって、縄張り意識が強まり、“おうち宣言”の習性を得ることになったのだろう。 まりさは偏見込みのモデルそのままだ。野菜を盗むのは、図書館から本を盗むという記述に影響されたのだろう。 こんな調子で、モデルの性質を奇妙にゆがめた(顔面もゆがんだ)幻想郷のゆっくりたちが作られていった。 だがさっぱり売れなかった。 理由はいろいろあるが、やはり喋る饅頭は気持ち悪かったのだろう。 モデルの不興を買うことを恐れたというのもあるだろう。言うまでもなく許可などとっていない。 欲に目の眩んだ魔法使いは大量の在庫ゆっくりを抱えることとなった。 この在庫が意図的に投棄されたか、管理がずさんなせいで逃げ出したのか、 野生化し、増殖し、里に現れ……あとは皆のよく知るところである。 魔法使いは儲けられなかったが、ゆっくりは幻想郷に定着することとなった。 今更出てきて権利を主張することはないだろう。前述の通り、モデルに許可を取っていないし、 方々でゆっくりによる少なくない被害が出ている。 魔法使いは今でも知られざる庵にて、ゆっくりたちと暮らしている。 そこには捕食種、希少種、変異種も含めたすべてのゆっくりたちがいる、ゆっくりの故郷だ。 魔法使いはたまに創作意欲が湧き上がると、新たな種類のゆっくりを生み出して野に送ると噂されている。 これらはすべて人づてに聞いた話である。真偽のほどは定かではない。 ところで、もしこの記述を目にしたゆっくりがいたのなら警告しておく。 この魔法使い、ゆっくりの創造者を探そうなどとは考えないことだ。 「どぼじでー? そのひとはゆっくりのかみさまなんでしょ? きっとそこならすごくゆっくりできるにきまってるよ!」 などと言い返すかもしれないが、この創造者が、ゆっくりを食べるために生み出したことを忘れてはならない。 魔法使いはゆっくりを愛している。だが、それはあくまで甘味としてだ。 書き忘れたが、この魔法使いは大層大食いだそうな。 自分を食べられないためには、ひたすら子供を産み続けるしかないということだ。